高級襖引手の特徴

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高級襖引手の特徴

こんにちは、川喜金物株式会社です。今回は高級襖引手の特徴や主な色仕上げについてご紹介いたします。高級...

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高級襖引手の特徴
こんにちは、川喜金物株式会社です。
今回は高級襖引手の特徴や主な色仕上げについてご紹介いたします。

高級襖引手の特徴
弊社で取り扱いのある襖引手には銅や真鍮が主な材料として使われており、鉄やプラスチックを使用した普及品と違いひとつひとつが職人さんによって手加工にて作られているのが特色です。
襖引手の素材として、銅は金属性質が柔軟で、加工や色仕上げにおいて職人が施す様々な技法にきめ細かく応えてくれるため仕上がりが美しく高級品の素材として最適です。
真鍮は鋳型で加工されるものや仙徳色に色仕上げされるものに使用されます。
また、これらの加工の際には職人さんが伝統の中で培った技術にくわえ、吟味された多彩な道具によって手技が十二分に発揮されております。
現在では職人不足により、高級襖引手を作れる職人さんはとても少ないとのことです。

高級襖引手の主な色仕上げ
高級襖引手の色仕上げは職人さんの巧みな手技によってひとつひとつ丁寧に施されています。
主な色仕上げをご紹介いたします。

赤銅<しゃくどう> 色味:漆黒 色付け:燻べ(くすべ)

本来は赤銅とは銅と金の合金であり、緑青、硫酸銅で煮込むことにより、紫黒色の優雅な色調となりますが襖引手においてはくすべで色付けしたものを赤銅と呼び、高級襖引手の代表的な色仕上げとなります。
よく磨いた銅や真鍮地金を、杉の葉や檜、松のかんな屑を燃やした煙に燻べる工程を何度も繰り返して煙の中の煤とヤニを丹念に付着させます。
そして仕上げには油、イボタ、透漆を用いております。

うるみ 色味:こげ茶色 色付け:漆塗

赤銅と同じく、こちらも高級襖引手の代表的な仕上げとなり漆のもつ独特で深い味わいのある風雅な趣が好まれています。
漆に松煙とベンガラ(※酸化第二鉄を主成分とする赤色顔料)を加え、丹念によく混ぜたものを、銅または真鍮地金に数度に分けてよく塗り込み時間をかけて弱火で焼付けます。

五郎三<ごろさ> 色味:あずき色 色付け:漆塗

うるみと同じく伝統的な色仕上げであり、幽玄とも雅とも感じられる色合いの微妙さから、特に好事家から珍重されます。
五郎三という名は昔の職人の名前に由来したものです、漆にベンガラを加え、丹念に混ぜ合わせたものを、銅または真鍮地金に数度に分けてよく塗り込み時間をかけて弱火で焼付けます。

素銅<すあか> 色味:オレンジ色 色付け:煮込み

よく磨き出した銅地金を、緑青や硫酸銅を入れた銅鍋で時間をかけてじっくり煮込み、仕上げにはイボタ、透漆、ニスを用います。
煮込みはくすべ、漆塗と同じく伝統的な色付方法であり、仕上がりは朱の薄い色になり、その微妙な色ぶりが奥ゆかしい艶やかさを醸し出します。

宣徳<せんとく> 色味:からし色 色付け:煮込み

中国の王朝である明の宣宗帝の勅により、宣徳三年に製した銅器が、宣徳の名前の由来となっています。
よく磨き出した真鍮地金を、緑青や硫酸銅で時間をかけてじっくり煮込みます。
仕上げには透漆やニスを用い、こくのある落ち着いたからし色に仕上がります。

また、上記のような伝統的な色仕上げは単色でもすばらしいですが、二色組み合わせることにより趣が変わり伝統的美に加えて現代感覚も醸し出します。

いかがでしたか?
伝統的な製法から生み出される高級襖引手が演出してくれる雰囲気はまさに唯一無二といえます。
和の雰囲気をより重視したい方には特におすすめの商品群ですので、商品について気になる方はぜひ右上の問い合わせフォームよりご質問ください。
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